『それは音楽ではありません』/私たちが子供の頃は/歌は空から降ってくるものでした
こんな話を知っていますか/とある小さな南の島の国では/女性に名前がありません
山の上で暮らす彼女は/初潮を迎えた次の朝/街の広場で歌います
『それは音楽ではありません』
今夜も男達は小さな箱に入っていきました/『僕が聞きたいのはもっと別の声なんだ』/『アメリカ、アメリカ、君はどこにいるの』
(...この2つのショットを見て下さい。男と女が映っています。けれど、彼は知らなかったのでしょう。2人の違いを。)
私たちがまだ小さかった頃、夜中にベッドにもぐりこんで、呼吸の数を数えてたことがあったわね、これから100年生きて、一体何回こんなこと繰り返すんだろうって思ったら、突然息が吐けなくなって、背中がすっと冷たくなったこと、覚えてるかしら。
それがはじめて体験した、私たちの時間だったと思うの。
今ならわかるわ、息を吸って吐くまでの、瞬きの間に、全てのことは起こってしまうって。
私たちがそのことに気がついたのは、ずいぶん遅かったわね、未熟だったのかしら。でもあの頃は、人生が永遠に続くと思ってた。だから代わりに、唄を覚えたの。
本当に息を吸って吐くように唄うことなんて、彼にしか出来ないけれど、皆がそう憧れて、失敗を繰り返してきたこと、話すことは出来ると思う。そんなこともあったねって、いつかあなたに会ったらそう言って、笑ってくれるかしら。