2009年8月31日月曜日

本当につらい



 今年の夏は花火を見なかった。どうしてだろう。
 恋は遠い日の花火ではない、は素敵なコピーだし、頷ける内容だけれど、否定の形でしか語れない点を、僕は悲しいと思う。

 いつだってつかみ損なってしまう。そしてそんなことが続くと、自分を愛することすら忘れてしまう。

 生々しい舞台を離れて、抽象的な台詞を口ずさむことも嫌になった。

 物語に興味が持てず、「詩」しか好きになれないことが、僕の敗北感の原因かもしれない。

 本当につらい、本当につらい、と呟く日々が待っているのかもしれないけれど、それはこれまでとは違う、成功と失敗の繰り返しとは違う、新しいことに辿り着くための手段だと思うから。

 生々しい舞台に戻り、言葉を忘れて汗をかきたい。

2009年8月4日火曜日

すてきな人の、言葉



全然知らない人だけど、すてきな事を言ってくれた。

書いてしまうと意味がないくらいのことだけど、お酒を飲みながら、真面目な顔でそう言われると、
この言葉は、信頼することができると、思った。

力強い台詞じゃなくても、誠実さはよく分かるだろう。

もう少し時間が経って、当たり前だけど大切なことを、こんな風に話せる日が来るなら、
音楽や、文学にふれてきた意味があるのかな。

そのとき愛する人がいなくても。